税務調査が多い時期になってきました。
その税務調査にてよく指摘があるものの1つとして外注費があります。
そこで「外注費ではなく給与ではないですか?」と指摘されることがあります。
そもそも外注費と給与とは何が違うのでしょうか。
【1】 会社との契約は?
給与 雇用契約
外注費 請負契約
【2】材料や道具は?
給与 会社が供与
外注費 持参
【3】拘束時間は?
給与 あり
外注費 なし
【4】雇用保険は?
給与 あり
外注費 なし
【5】社会保険は?
給与 雇われ先で加入
外注費 自社もしくは本人で加入
【6】福利厚生は?
給与 有給休暇、社宅、住宅手当、通勤手当など
外注費 なし
【7】報酬の決め方は
給与 時間で計算(残業手当あり)
外注費 請負契約ごと
【8】報酬の請求は
給与 会社が給与明細を作成
外注費 請求書を作成し請求する
例えば、建設業にて労災保険に入っていないと作業を請け負えないとのことで
外注先の人を自社の雇用保険に加入させているといったことはありませんか?
これは自社で雇用していないと加入できない保険ですので、給与となる可能性が大です。
もし、外注費が給与であるとなった場合には
消費税は引かれなくなり
源泉所得税も支払わなくてはなりません。
また、税務調査にて指摘された場合は上記に合わせて
・過少申告加算税
・不納付加算税
・延滞税
も支払わなくてならなくなります。
上記に記載した例はあくまで一部の例であり、その他も含めて総合的に判断していきます。
「どうしよう、思い当たる取引先がある!!!」
とのことでしたらまずは当事務所の担当者にご相談ください。
川庄会計グループ 川庄公認会計士事務所 渕上 恵理
経営コラム 2023-12-01
令和5年分確定申告より、マイナポータルとe-Taxを連携することにより、 ・給与所得の源泉徴収票 ・国民年金基金掛金 ・iDeCo ...
節税対策 2023-11-24
昨日はとても暑く、夏が舞い戻って来たかと思いました。そんな中、「かすが自転車さんぽ2023」に参加してきました。参加したと言っても、各々自由 ...
経営コラム 2023-11-17
税務上、得意先等への接待で飲食等を行った際の費用が、1人当たり5,000円以下である場合には、交際費等から除くことができます。 なおこの場 ...
節税対策 2023-11-06
法人が個人やフリーランスの方に下請け業務を依頼して支払いを行う場合、外注か又は給与のどちらに該当するか迷うケースがあると思います。 &n ...
人事労務コラム 2023-10-27
そろそろ年末調整の時期になりました。 令和5年の変更点について書きます。 今年は主に3つの変更点があります。 &nbs ...