平成27年度の税制改正も正式に定まった折、経営者方々のフロー的所得(勤労所得)に対する課税強化に合わせて、ストック(保有資産額)に対する課税強化がより強固に着々と進んでいるなといった印象を強く受けます。
具体的には「財産債務調書」の提出義務に現れるとおり税務当局の情報取集権限の強化、更にはマイナンバー制度導入を契機とした金融資産の保有状況にかかる情報取集の強化が挙げられるでしょう。
このようななか弊社では「税務調査の本質に迫る」と題したセミナーを3度開催しました。
税務当局の組織形態、税務調査の進行過程、調査官の思考パターンなど税務調査全般について、約120分の短い時間で解説したセミナーでした。
受講者の方々からは「税務調査がどのようにして行われるのか具体的に理解できた」とのお声をいただくとともに、「税務調査で処理誤り等の指摘を無くすには、どのような点に注意すればよいのかもっと詳しく知りたい」、あるいは「税務当局の主張に対する効果的な反論の術をもっと多く知りたい」といったような貴重でありがたいご意見も頂戴しました。
それらご意見、皆様の幅広いご要望にお応えすべく今回新たに「税務調査対策セミナー」と称する4回シリーズのセミナーを企画しました。
このセミナーは税務調査の進行過程を大きく4つに分けて、それら各進行過程におけるベストな対処法を解説するセミナーです。
過去既に税務調査をご経験した方あるいはそろそろ税務調査があるかもしれないとの不安をお持ちの方、皆様それぞれ税務調査に対する知識や不安感の強弱度は異なっているものと思います。
今回の新しいセミナーはその点を考慮して企画されており、シリーズ型とはいえ1講和ごと完結版で解説いたします。
そのため興味をお感じのセミナー(回)だけ受講いただいてもご理解いただける内容となっています。
このようにご自分の関心・興味がある分野に関するセミナーに絞って受講していただくことで、効率的に知識の吸収が図れます。
経営者の皆様にとりまして税務調査への備えの一助として当セミナーへのご参加を心からお待ちしております。
川庄公認会計士事務所 税理士 平島 孝
〈今後の「税務調査対策セミナー」の開催日程〉
第1回 平成27年5月23日(土) 【税務署に狙われやすい事業所】
★ 痛くない腹を探られないためにやるべきこととは?
税務署が調査したいと思うのはこんな会社です。あなたが知らないうちに調査
は始まっているかもしれません。
第2回 平成27年6月13日(土) 【調査の種類と勘定科目毎の対応ポイント】
★ 各勘定科目の誤り易い点とその予防策は?
税務調査官は帳簿や書類を訓練された眼で検証します。普段の会計処理の盲
点に気づいていないかもしれません。
第3回 平成27年7月11日(土) 【国税調査官の伝家の宝刀】
★ 青色取消、推計課税、行為計算の否認...伝家の宝刀封じ策とは?
書類を解らなくしてしまえば......その行為を一刀両断する税務調査官の武器を
ご存知ですか?
第4回 平成27年8月 8日(土) 【調査の有利な幕引き方とその後の対応】
★ 修正申告と更正、挙証責任と重加算税...先ずはこれらの理解から!
税務調査官は巧みな話術を使ってあなたを説得してきます。それに対する戦略
はこうです!
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